「手術室看護師」とは「オペナース」とも呼ばれ、その名の通り手術室で働く看護師のことを指します。手術に必要な道具や器械を準備して医師に渡す業務の他、患者に必要な術前の処置を行ったり、様子を観察するなどの業務を行います。病棟看護師とは異なり、患者やその家族とコミュニケーションを取る機会は少なく、ナースコールへの対応などもありません。手術内容から大体の所要時間が分かるので、一日のスケジュールを立てて働きやすく、しっかりと休憩を取ることも出来ます。また、残業が少なく、土日も休みのことが多いです。以上のような手術室看護師に向いている看護師には、次のような特徴があります。
まず挙げるのは、「どんな状況でも対応できる冷静さ」です。手術中は、どんなに入念に準備をしても、アクシデントが起こる可能性があります。そのような場合に焦らずに対処できなければなりません。次に挙げるのは、「周囲の状況を見て動ける判断力」です。手術を滞りなく行うためには、看護師の的確なサポートが欠かせません。指示を待ってから動くのではなく、状況から先を読んで、どう動くべきかを判断することが必要です。
さらに、「突発的な事態にも対応できる気丈さ」も大切です。手術室では、緊急手術を行うこともありますし、逼迫した状況になることもあります。そのような状態の中でもプレッシャーに負けず、気丈に動けるタフさが重要になります。最後に挙げるのは、「専門性をより高めたいという向上心」です。手術室看護師には、診療科ごとで働く看護師とは異なり、幅広い知識が必要とされます。複数の分野に渡って知識を深めたいという向上心を持つ人は、向いているといえるでしょう。
